コラム

三つの箱
lGEの元会長であったジャックウェルチは次のように言っています。米国には資本(リスクマネー)の大きな三つの箱がある。それぞれの箱が上手に機能することにより企業や経営者の新陳代謝が行われ、経済が発展を続けているのだといいます。
 
l一つ目の箱は「大企業の箱」です。機関投資家や年金ファンドなどがGEIBMなど時価総額何十兆円の大企業の株主となっています。業績が悪い時には株主の代表として経営者の交代も要求します。
 
l二つ目の箱は「バルチャーファンド」、M&A、バイアウトなどと俗に言うハゲ鷹ファンドの箱です。日本でも時価総額数千億円の企業でも対象になる事例が出始めました。業績、株価、配当など経済合理性が求められます。経営陣と投資家が常に緊張した関係にあり経営者どころか会社の支配権を含めお互いに切磋琢磨します。
 
l三つ目の箱は「ベンチ ャーファンド」の箱です。日本でも新興上場企業の株式取引となるマザース、ヘラクレス、ナスダック市場などがあり規制も緩和され充実してきました。また、公開前の会社に資金を提供するベンチャーファンドもあります。こちらも急成長を期待して株主が売買します。経営者は株価の乱高下を一喜一憂するといった緊張があります。

三つ目の公開前に資金を提供する「ベンチャーファンド」の箱は、日本でもこの10年で飛躍的に資金量は充実して来ました。しかしながら、公開前に出資させろ といってずかずか入りこんできて、公開したら即売却するなど口の悪い人はただの金貸しと同じだと言う人もます。

ベンチャーや中小企業は経営資源が十分でありません。企業に何が必要なのか見極める力、経営を診断する力がまず必要です。販路の開拓は言うまでもなく、知財戦略、大手企業との連携、CFOなどの経営陣の強化などさまざまです。

ベンチャーキャピタルは資金を提供するだけでなく、経営支援のためプログラムの階段をつくり経営者に登ってもらう必要があります。今、ベンチヤーキャピタルはハンズオン支援による質的向上が求められています。(藤巻)

 

 

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